「思いわずらうことなく愉しく生きよ」





思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)



江國香織 本ってどこか吉本ばなな的で「散文」というイメージがある。登場人物の描き方がとてもふわふわしていてとらえどころがない、というような。だからこそ強烈に読みたい、と思うことがあるのだけど。

ただ、自分がある心境のとき「読みたくない」と思うことも。
そんなときこの「思いわずらうことなく愉しく生きよ」は、江國の作品の中でも珍しいような作品。情景がはっきりと描かれ登場人物が個性を際立たせて「強い」イメージ。

3人姉妹の個性や生き方がとても面白かった。1日で一気に読み終えた。