営業体験事始




営業見習い。急遽、先輩に同行して取引先に行くことに。営業活動というよりも契約上のフォロー・相談・提案といった「現状のサービス」。カウンセリング的。


ひぇ〜今日、かなりラフなんだけど…と思ったものの「大丈夫」と言われ、見た目まるでデザイン会社の内勤みたいな状態で向かう。

先輩は私より年下…だろうなぁ、でもかなりシッカリしてる。まだあまり話したことがないのでまだ気をつかいつつ。

電車一本でとある街へ。久々に降りた。

取引先オフィスは、まさに「昔ながらの会社」という感じ。事務制服を着た年配の女性何人かと、40代以上の男性たち。

取引先に入ると今までのざっくばらんモードから一転して「営業」になった先輩に、感心…


ご担当者は見るからに優しそうな紳士。アナログではあるものの、意欲と柔らかさがあってすごくやりやすそう。


先輩は落ち着いて進めていく。意外だったのはもっと「押せ押せ」かと思っていたのが、逆に控えめでよく話を聞き、要点を押さえた上で提案していく「静」な感じであったこと。とても丁寧でありながら、へりくだってもいないところが担当者との信頼関係を感じさせられた。すごい、すごい。



しかし…こんな会社から離れた1オフィスに1人で来て、企業の顔として交渉したりクレームを受けたり…だよね。
取引先にとっては「営業担当者=オタクの会社」。「会社」を背負っているということ。だから慎重にもならざるを得ない。
私が1人でココに来たら商談中はいいものの、きっと帰り道「遠くへ来たもんだ〜」なんて思っちゃいそう。


とにかく現場を見てとても参考になったのだった。
収穫は…悪くないかもと思ったこと、私がやりたいことは実はこの営業というものに含まれているのかも、って思ったこと。

単に「制作物」を「編集」するだけではなくて、クライアントと一緒に考え「企画」することができる?…うまく流れればの話だけど、うまくいけばコレはおもしろいかもしれない。



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それにしても…「制作」(編集寄りの)の世界では当然なことが知られておらず、「え?どうして?」と思うことも多い。

まず「企画」の立て方。つまるところ「企画書」。会社の風土として企画書がナイのだ。これにはビックリした。企画については全て口頭でヒアリングしてメモるしかない。


企画を立てラフを書き…そのほか細々した当たり前のことが飛ばされて、いきなり「制作物」にとりかかっている現状。頭の中で考えていることを明確化し共有できる形にするのが企画書(もしくは文書)で、できるだけ…いいえ絶対あったほうがいいと思うんだけど。


「そこにこだわるね〜」と言われたけど…こだわるでしょっ!会社>部署>課>個人…でそれぞれ「企画書」のようなものは必要だと思う。「目的」がないと「成果」もはかれない。共通認識がもてない(もちづらい、人数が増えれば増えるほど)。


今の部署・課にはそれらがほとんど存在しないから、目線もブレるし後々につながっていかないんだと思う。
「この部署は何を目的としているの?」「何をしようとしてるの?」「どうして?」「どうやって?」「どこまでやればいいの?」「役割分担は?」、ヒト・モノ・カネの管理などなど、その大モト・戻りどころって大切。


別に企画書なんていう格式ばったものでなくとも、例えば新しい人が入ってきたときに「はい」って渡せばその部署の方向が見えやるべきことがクリアになるようなものは…あったほうがいいよ〜〜〜。


なーんて、私は企画が書ける!なんてたいそうなことは言えないけれど…(まだまだ苦手)
もし同じ畑の人がいたら、どう感じるのか聞いてみたい! 


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今日はギモンに思うことをつらつら書いて発散しようと思うので書き進める。


「制作物」を作っていく上での体制も整っていない。

私は今まで「全体指揮」という役割でそれぞれのパーツはその分野のプロに任せていた。私はクリエイティブな世界(にいるのかどうか定かではないけれど(笑))「餅は餅屋」と思っている。


一時期は「自分で何でもできたほうがいい」と思っていた。でも質の高いものを効率的に生み出すためには、それぞれのプロの協力を仰いでそれを「紡いで」いったほうがいいということが分かった。もちろん何でもできるに越したことはないのだけど。


私は「全体的に見る視点」のほうを磨いていきたいと思った。それが許される職場ばかりだった。でもそれはヒト・モノ・カネに恵まれている会社(組織)だからこその話だったんだな〜と今、気づく。


そうでない場合、1人で「いろいろなこと」をしなければならないし、できたほうがいいんだなぁ〜。ということで今まで私が「外部のプロ」に任せていたことを私が自分でできるようになったほうがいいらしい。非効率だなーと思わないでもない。でもまぁ、「いろいろなこと」を突っ込んで学べる良い機会でもあるんだろうな。




ふぅーーーー。。。
やっぱり新しい会社っていうのはパワーがいるなぁ。瑣末なことから大きなことまで。
つかれましたですます。



あんまり根つめずに、厳しいカオにならずに、ゆる〜りとやりたいのデス。