あやふやりん






その人とアタシはたまにしか会わないただの知り合いで

互いに敬語を使って話しながら呑んでいた

アタシは終電がヤバいことに気づき2人で焦って
店を出た

終電行ってしまった
最後の手段もなくなった

互いにに何の下心も邪念もなかった
たまたまの出来事

その人は
しばらく何も言わなかった

変な意味じゃなくて
うちに泊まりますか?
と言ってアタシは少し
迷って

でも
この人みたいに真面目な人なら大丈夫だし
そんくらい真面目な人なら、いい
と思った

タクシーに乗った

その人んちは
すんごくキレイに片づいてた

焦ってお風呂とか掃除してた

私はベッド
その人は床に寝た

しばらくして

そっち行っていいですか

キンチョーした

はい

と言って
その人はベッドに入った

結果
何もなかったけど

ぎこちなくチュしたりとか
会話したこと
ウソのことみたいにたまに思い出す

きっと
その人は弱虫で
アタシのことは大して好きではなくて
アタシも多分
そうで

付き合っても多分うまくいかなくて

だから良かったんだ







引用。

なんか、昔の私の体験とカブるので
キューンとしました