ブランドの特典バッグを安易に持つな、と。




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以前から「財布だけヴィトン」「鞄だけシャネル」(しかも複数ではなく1個だけ所有)とかをあまりいいと思わない。たいていあらゆる「まあオシャレ」以上の人の鞄から出てくる確率が高いのが、
(1)ヴィトン モノグラム 長財布(2)ヴィトン モノグラム 2つ折財布(3)ヴィトン ヴェルニ 長財布(4)ヴィトン ダミエ 長財布…の順である。
モノグラム>ヴェルニ>ダミエという順位なのが「持つならできるだけすぐにヴィトンと分かるモノグラムを」っていうのもうなずけるのですが。




(ああ、でもヴィトンの小物の作りが良いのは分かるので私も買うかもだけど←弱い。しかも本当はヴィトンの真骨頂であるボストンが欲しい。)


「ブランドの小物は(できれば)そのブランドを愛し洋服にまで手を出している人が持つべき」という感じがする。「洋服は買えないけどせめて財布だけ」とか「CHANELの洋服や歴史には興味ないけどバッグのあのCHANELマークをちらつかせたいからバッグだけ持つ」っていう背のびは何だかかっこ悪く思えてしまう。本当の愛好者にこそ財布、バッグを持つ権利がある気がするのだ。


同じことがcherに代表される「宝島社が火をつけた付録エコバッグ」戦争があげられる。

上にある画像の初代のホワイトはもはやプレミアになってしまいオークションで付録本の定価の何倍かで取引されている。


そして成功を受けてcherのピンク、モスグリーン、んで最近、「これでもか」のHITを生むかのようにブラックのエコバッグ(付き雑誌「sweet」ね)が発売された。


はい、正直私も、一般の女子のように「かわいーよなぁ…大きさもちょうどいいし私も1個ばかり買っとこうか」と一瞬思ったのは事実です。そう、このcherのバッグを評価する女子の8割は「かわいい」と表現するだろう。あの女子お得意の言葉で。そうする力がcherのエコバッグにはある。んで街を歩けばcherのエコバッグを持った女子に出会う確率はめちゃめちゃ高い。DEAN&DELUCA以上である。(そういえばKINOKUNIYAのエコバッグを若い女子がもつ文化はどこへ???)


しかーーし!!! そのうち何人がcherの歴史を知り、洋服を着たことがあるのだろうか。cherはバッグブランドではなくアパレルだということをちゃんと認識してほしいなあ。昔は代官山でしかその洋服は買えなかったんだぞーい? 山崎さんが代表なんだぞーい?
山崎さんはcherの各企業とのタイアップでウハウハなんだぞーい? それらを君らは知っているのかい?と小一時間問い詰めたくなる。本来ならば、cherのエコバッグを持つことを許されるのは、cherの本店に通いもしくはcherのブランド性を愛し愛しすぎて「エコバッグまでcherにしてしまった」というcherっ子なのだ。


しかもさー、cherのエコバッグはみんなが持ちすぎててイヤになんないかい?(現在購入できるブラックより初期に付録としてついていたホワイトを持つほうが鼻高々、ってのはありそう)


「sweet」は雑誌界では昨今異例の100万部突破だそうな!すごすぎる…。確かに定価620円は数年前の2割安、cherのエコバッグ付録の場合は定価割れしている可能性もあり。赤字でも発行部数ぶっちぎりの雑誌になれば広告を一手に取れるという算段だろーか…。
雑誌が好きな私としてはどんな形であれ雑誌界が活性化するのはちょっとうれしかったりもします。