仕事の悩みをいやがる夫





とうとう主人に怒ってしまった。

それは…ずっと思っていた「私の仕事の悩みにちゃんと一緒に向き合って考えてくれない」ってことに対して。


私は現在、人間関係がよろしゅーない。っていうか、私はそう思っている。休職して復帰して…周りと歯車が合ってない感じ。
加えて自分が動かしていたプロジェクトを8割がたしあげたところでダウンしてしまい、復帰後はそのPJからはずされたので関われないはがゆさ。同時に休んで申し訳なかったという気持ちと、ダウンしてしまった自分の精神的な弱さへの情けなさ。だから周囲に遠慮してしまう。同僚ももともと壁があったので解決されるでもなく。私はひとりだ。


そんな孤独感と自分の居場所の無さでつらくなる。


それを自宅で誰かに聞いてほしいと思い、話す。でも主人は私の身になって考えてはくれていないような返答。すぐに「仕事辞めなよ」という「最終手段」を解決策として出してくる。…そうじゃないんだよ…辞めるなんていつでもできるでしょ? その前に、仕事を続けながらの解決策(たぶん周囲を買えるのではなく私の気持ちの落とし所を見つけることなんだけど)を提示してほしいのよ…。どうして分からないかな?なーんてたびたび思っていた。


彼は「お前がつらそうなのを見たくない」と言う。一見思いやりがあって優しい。でも…それって「悩みに一緒に立ち向かっていくこと、愚痴を聞くのがめんどくさいからいっそ辞めてしまえ」というように思えるんだよね。ごめん、主人。


私は主人が職場の不満や悩みを言うとき、できるだけ受け止めたいと思うし力になりたいと思う。だから職場のことは分からないながらも、聞きながら一緒に考えているつもり。

でもアナタは…?




私は「逃げ道」や「気持ちのもっていき方」を一緒に探ってほしい。それはとても細い光を見つけるという難しいことかもしれない。でもそれを、同じ目線で探っていってもらいたいんだよ。それが夫婦じゃないの?


いずれにせよ、私は愚痴ったときに椅子に座ってテレビを見ながら「うーーん」と効いているのか聞いていないのか分からないような態度を取られて、とうとう爆発。・・・私にしては珍しいことなんだけど。


主人はヤバイと思ったらしい。ひたすら謝罪。


で、横になって私の言うことを一つ一つ聞いてくれた。「それを最初からやってほしかったんだよー」っていう姿勢で。


私は泣きながら、「私は、自分に負けたくないだけなんだよ」「つらいから仕事辞めますっていうのは簡単だけど。でもチャレンジしてみたい、どこまで自分ができるのかやってみたい、って思っちゃだめなの?」やら「同僚も冷たいよね」とか「私はどこまでデキたの?」とかめちゃくちゃしゃべった。


「あの件は、がんばったよ」


そう言ってくれたのは主人だけだ。すーっと心のつかえが取れる気がした。