DVD『天国の口、この世の終わり。』『あるスキャンダルの覚え書き』
『天国の口、この世の終わり。』
ロードムービー&ガエル・ガルシア・ベルナルが観たいということで借りた1本。
ガエル・ガルシア・ベルナルは、やっぱり気になる俳優だ。身長が低くてバランスが悪くても。何歳の時に出演したのか調べていないけれど、最初映ったときは服装も子供っぽく15歳くらいに見える。この2001年公開の作品でヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(有望若手男優賞)を受賞、なのね。
映像が「スペイン系だなー」という乾いた渋い色合いで好きな系統ではあるけれど、それだけ。途中で「語り」が入るのだけど語りが入る前に何秒か無音がある。そのせいで映画の作りとしてはとても雑な感じに思えてしまう。(あえてやっているのかもしれないけれど。)
ヒロインの女性が日本人の私の感覚だと綺麗でもセクシーでもなく、いまいち盛り上がれない要素でもあった。「もっといい女優さんいたでしょうに」とか思ってしまいまする。
20点。
恵比寿ガーデンシネマで公開されたらしいけど、うーん…イメージフォーラムのナイト上映レベルでは?という感じ。
『あるスキャンダルの覚え書き』
80点!
ジュディ・デンチの演技がとても良い。孤独なオールドミスの歪んだ人間性と愛情をその渋い視線で浮き彫りにする。そして、ケイト・ブランシェットを「白桃のような透き通った肌」と評しているのだが、まさにその通り。彼女のシャープな肢体と健康的な魅力はジュディ・デンチ演じる同性愛オールドミスを虜にしてしまうこともよく理解できる。
スリリングな内容で全然飽きない!