「4ヶ月、3週と2日」




映画。DVDにて。TUTAYA半額ばんざい。


4ヶ月、3週と2日
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12095/index.html

★★☆☆☆


1987年の冬のある日、チャウシェスク政権下のルーマニアで、大学生のオティリアは寮のルームメイトのガビツァとせわしくなく動き回っていた。寮を出たオティリアはホテルへ行くが、予約が入っていない事を知り、仕方なく別のホテルを取る。またガビツァの代わりにある男に会う事に。実はガビツァは妊娠しており、オティリアはその違法中絶の手助けをしていたのだ。しかし思うように事は進まず、オティリアの苛立ちはつのっていく。

チャウシェスク独裁政権末期のルーマニアでは中絶は非合法で、それを犯すと重罪が待っていた。しかし経済が破綻した状況下では、密かに中絶をするものが多かったという。タイトルの『4ヶ月、3週と2日』とは、カビツァが中絶する日までの妊娠期間の事。ただし作品のテーマは「中絶の是非」ではなく、ある状況に追い込まれた女性二人が、その時にどう行動するかだ。ほぼワンシーンワンショットで撮影された本作は、俳優の表情や行動を執拗に追う事で、セリフに表れない感情を見事に引き出している。性格も対照的な二人の女性が、助け合って生きていく厳しい現状がそこから見えてくる。2007年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。



ルーマニアの乾いた空気を感じ取りたいなら。
ストーリーと演出のバランスがも一歩な気がしました。
ワンカメラで追うならもっとテンポが欲しいかな、と。オサレといえばオサレ。