「SEX and THE CITY」




http://sexandthecity-movie.gyao.jp/



SEX and THE CITY」を観た。

ドラマは見ておらず映画が初見。


私の中ではプラダを着た悪魔」に近い感覚。
人生について考えるとか感動して泣ける、とかそういう重さはない、ただ「ファッション」「きらびやかな生活」など女性が憧れるであろう要素が華々しく詰め込まれている、という意味で。


この映画は男性にはかなりつまらないのではないか。仲良し40代女性4人がやたら癒着しあって、お互いの旦那・生活を暴露・相談しあうのだがそれ自体、男性には理解しがたいものだろう。
どんなときでも彼女の女友達3人の影があり、彼女を悲しませようものならその3人から集中砲火を浴びせられる。むーん…たまったもんじゃないなぁ。




この女友達関係は大げさだとは言え、よくあることだ。集まれば「最近どーう?」と言いながら、仕事・恋愛の2本柱でお互いの「近況報告」をする。そして聞いているほうは、「相談に乗る」という形になぞらえて、好奇心と満たす。(ちょっとイジワル?)女友達は、自分が生きることができない人生を生きている分身なのではないか。だから相談に乗るほうは、「自分だったらどうするか」を熱心に語る。そのように行動してくれないとイヤ!というくらいに。



ここまで密着した女友達の関係を描く「SATC」はうらやましくもある。ある程度の距離を保って付き合っていく形が多いから。同じ3人にやたらと会い、食事をし、引っ越すといえば3人全員が手伝いに来る。傷心旅行にも仕事をなげうってでも全員で出かける。何をするのも一緒だ。
「一声かけてすぐに、必ず集まれる関係」って分別のある大人になるにつれて難しいもんなー。
まぁそんな強引さと絆?の強さにうらやましさを感じる人もいるのではないか。と同時に「ここまでではないけれど私にとってそんな女友達は…」と頭にサユリや裕子のことを思い描いたりするのだろう。



SATCを語る上ではずせないのが「ファッション」。これ抜きであればたぶん画面も、ちょっと「落ちて」きた40代女性の「ブラウンな感じ」が漂っていただろう。…が、彼女たちはイヴサンローランやD&Gの新作を着て現れる。4人揃えばすべての色彩が展開されているのではなかろうか、という鮮やかさ。

ポイントは、無地ではなく柄もの。そしてさまざまな色を組みあわせる。素材はハリのあるもの。それによって、40代という年代を隠すのではなく際立たせている。


日本ではあーゆう洋服はなかなか着られないけれど、「こういう組み合わせがあったか!」という忘れていた部分を刺激される。保守的な組早稲ばかりに偏っていた自分への刺激。そーゆー意味では、女性にとってのカンフル剤となる映画。

内容が「分かり安すぎた」って難点を除けば、「1回観て置いても良いかも」映画でございます。



※サラジェシカパーカー、たまに顔がエグく観えるのですが。。。。