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誰か自分とは違うほかの人のこと、って、「かなり知っている」状態でも実は知らない。当たり前だけど。

お腹のそこからふるえるくらい、頭のてっぺんまで揺さぶられて温かいものが流れるくらい。そういう気持ちをキャッチできた体験をとてもありがたく思う。

人間のちからって、やっぱり、すごいな。私は意外に本当に大事なことに気づいていなかったよ。

お金とか、モノとか、付随している名誉とかじゃない。ここに、この時間に、この場所に固定されているものでもない。

絶対に目に見えないけれど、絶対に変わらないもの。それを見つけることはとても難しいけれど、それを見つけたらしっかり、しっかりとらえて見つめ続け反芻していかないといけないよ。

数字や文字ではかれるある一定の基準は、なんとかしたら叶う。それには今や、人間性やバックボーンはあんまり関係ない。

でも人間のコアは変わらない。コアは半端なコアじゃなくて、剥いて剥いて細くなって、最後の最後の芯。もうこれ以上剥けない最後の、芯。そのコアは誰か1人に影響されて作るのではない。自分一人で作るものでもない。

育った場所、お母さんのエプロン、友達とやった交換日記、歩いて通った学校、パーマをかけることを悩んだ日、友達との暇つぶしのコーヒー、一人で座っていた公園、エクセルの計算、出社だから朝6時に起きる、恋人に振り回される、異性にストーカーされる、あれれ、まぁなどなど、があって、作り出されるもんだろう。


塵のような時間と日が重なって、いつの間にか自分ができている。それは意識したとき初めて「ああーこれが僕だ」って感じる。


コアは変えられないからこそ、コアとコアが響きあってつながり続けるのは難しい。(どんなに「合う」と思ってもどこか譲っているのだから)

だからこそ、違うコアだからこそ、自分がたどり着けないキラキラしたものを見せ付けられると、泣きたいほど尊いと思う。純粋で、まっすぐで、温かい、と思う。

家族、友達。

そういう人たちの何かに対して、ものすごくそう思うのです。

そして自分はぜんぜんシンプルに生きておらず、欲が多いなと。(それも大事なんだけど)

この間、信じられないくらい、子供のように純粋で、まっすぐで、温かい心持がしました。