いなか




思いつきで関東の地方都市に来てしまった。仕事はちょうど谷の時期で休んで良かったので休む。
こういう反射神経といいかちょっとした無謀さからの行動をたまに楽しいなと思う。




日常を離れてなんだか九州かどこかの親戚のウチに来たみたい。
遠慮と少しの緊張。


マンションから市街地へ来るまでにタクシーで3000円もかかってしまう!『もったいない!』と言われた。
地理を知らないとは怖いことよ…


訛っていてたまに言葉が聞き取れなかったタクシーの運ちゃん(62歳くらい)は何がきっかけか、よく喋り。10年前に妻が亡くなり、それから中国人の『彼女』をとっかえひっかえしていること・1人に3000万円つぎこんだこてもあること・こないだまでの彼女は不法滞在で逮捕されてしまったこと…などドンドン話した。仕舞には、『彼女』たちの写真(携帯)まで見せてくれて。
彼は『お金目当てですから』と言いながら彼女たちにバッグや宝石を買ってあげるらしい。そしてちなみに彼の時計は30万円のロンジンだった。
『妻とは18で結婚した』『死んでから1ヶ月は仕事できなかったですよ』と。
地方都市で起こっているささやかな日常。気分を害したなんてことはなく何もない3000円のドライブより良かったかなと思う。




渋谷にもあるショッピングビルは閑散としていて地方仕様。

本屋さん、無印、CD屋さんは共通で安心。


おとといくらいから喉が痛くておかしいなあと思ってたら、まさしく風邪の模様。なんで風邪ひいたのかなあ〜
風邪って大した病気じゃないけど、頭がボーっとしてあんまり喋れなかったり、日常生活に支障をきたす『けっこうな病気』だ。
今も喉が痛く鼻がグズグズいい、頭がボーっとする。

こんなときは『ゆっくり休んで』と言われる…けどイマイチ眠くならない。曖昧な表現と実現しそうでしない意志が関わる軽度のビョーキだなあと思う。


この街は本当にイナカだなあ…車がないとどこにも行けない。とはいえ私の実家よりはかなり都会なのだけど。



もう外は暗い。ちょっと心細くなる。
自分の守備範囲と全く違うところ。知り合いがいなかったら来なかったであろう都市。

私はなんでここに来たんだろう。どうしてこうして携帯を打っているかというと、これ!という小説がなかったからだ。もう一度本屋に戻って単行本を何冊か買おうか。


ここのスタバは寒い。というより私が寒気してるだけなんだろうな。




明日は帰ろう。