最近最も腹が立ったこと




ろきのんFES@茨城から帰る日の朝、ホテルでテレビのあるニュースを見て、鳥肌が立った。
心が痛くなった。許せなかった。



■特養入居者に性的暴言 東京・東大和


本当は引用するのもいやなのですが…


 東京都東大和市特別養護老人ホーム「さくら苑」(玉川桜子苑長)で1月末、男性職員(30)が女性入居者(90)に対し、性的な暴言を吐いていたことが、6日までに分かった。施設の介護に疑問を持った女性の家族が、室内にテープレコーダーを置き発覚。同テープには、寝たきりの女性に対する男性職員2人の“おぞましい”会話がしっかりと録音されていた。職員も暴言を認めているという。同苑では「あってはならないことで、申し訳ない」と釈明した。


 同苑によると、暴言があったのは1月21日夜、男性職員2人が女性の排せつを介助した際のことだった。
男性職員(30)が「○○(女性の名前)さん、××(性的な行為を表す内容)して」と、女性に向けて性的な行為を要求する言葉を発したという。


 言葉の不自由な女性に対し、ふだんから口や舌を動かす動作でコミュニケーションをとっていたという、この職員。この時もその種の動作を女性に求めたようだ。その後、男性は「この前やってくれた」という暴言も吐いたという。これに対し、一緒に介助していた男性職員(21)は「盗聴されていたら終わりですよ」と冗談めかしに応答したという。


被害にあった女性(90)は要介護5の寝たきりで、言葉も不自由。長女(58)によると、オムツに排泄(はいせつ)物がたまっていたり、手にアザが残っていたりすることが重なり、介護内容に不審を抱いた。数年前から施設側に訴えてきたが「思い過ごし」と相手にされなかった。認知症が進み本人に確かめることもできないため、小型のテープレコーダーをベッド近くに隠したという。


暴言を吐いた男性を自宅謹慎7日間、一緒に介助していた男性を同5日間、常務理事と苑長を減給10%(1か月)、主任ヘルパーを減給5%(1か月)などとする処分を決定。



おぞましい・・・・おぞましい・・・・
身体が震えそうだった。恐怖と、怒りで。


30歳の男・21歳の男。
介護という仕事に就く資格はないよ。

「暴言を吐いた男性を自宅謹慎7日間、一緒に介助していた男性を同5日間」なんて、処分が軽すぎると思っていたら


虐待発覚後の5日、同苑はいったん職員を出勤停止5日〜7日間、苑長を減給10%(1カ月)とする処分を公表していた。しかし家族は「処分が甘い」と強く反発、同苑に9日までに約560件の苦情電話があり、処分を事実上見直した。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060809/K2006080903740.html?C=S

となった模様。
私は、彼らの永久解雇を望みます


はぁ…
本当に心が痛んで痛んで、仕方なかった。
フェスから帰る電車の中で、はしゃぐことなんてできなかった。
ずっと、このことが気になって仕方なかった。



90歳の認知症のおばあちゃん。自分で自分のことをしたくても、できない。
だから誰かに頼るしかない。

ご家族だって、頼るしかない。



その頼るべき「ヘルパー」がどんな人間か? 家族がそこまで把握するのは難しい。

「見えない」ところで行われる虐待。




その90歳の「女性」は(分かっていなくても)、どんなにくやしかっただろうか。
どんなに情けなかっただろうか。




思うと、涙が、出る。


30歳の男と、21歳の男。ヘルパー。
彼らに、「人間」と接して世話をする資格は無い。
人間の根底部分は変わらないからだ。




どうして彼らはヘルパーという仕事を選んだのか。
そんなこと思い出せないくらい腐ってしまっているのか。



人間として、最低だ。



怖いのは、この事件は氷山の一角でしかないだろう と思われることだ。
全国各地に、老人ホームはある。
問題や事件が表出してくるのなんて、ほんの一部。

「悪人」が隠蔽する。




もしこのようなことが今もどこかで行われているとしたら。
性的でないにせよ、相手が弱者だからという軽んじた気持ちで、「人間」の尊厳を奪うような言動が「普通に」行われているとしたら…

恐ろしくてたまらない。


人間の心は、何なんだろう。




最後に。

彼らに「反省」を求めてもムダだし、要らない。
「悪いことをしました。もうしません」などという小学生レベルの返答で許されることではないんだよ。



ご家族がテープレコーダーを忍ばせてくれて良かった。(そうさせてしまうこと自体問題だけれど)
まだ、今の時点で分かって良かった。




そして今回、もうひとつ「恐ろしい」と思ったことがあった。
このニュース関係のブログを検索していて、殺伐とした気持ちになった。

何人か(何十人?)の男性がブログで
「90歳になんてお金を積まれてもイヤだ。こいつら、よくそんなこと言ったもんだ。ありえねー(笑)」
「ババアに?」「こいつら彼女いねーんじゃねえの」
などという最低な感覚に基づいた発言をしていることだった。


…あなたの意識のほうがアリエナイんですけど。


怖いな、今の世の中って。私もこの世の中に、日本に生きているのだけど。
こういう「言葉の2次暴力」を目の当たりにして色々なことを考えた。




介護に携わる人が、どうか、どうか、「心」ある人でありますように。

どうか、どうか、人を助けてあげてください。


どうか、どうか、
人間が、温かい優しい心を、忘れませんように。

1人でも多く。