派遣というもの




今の仕事は、派遣社員としては、重いと思う。


まず第一に、仕事時間が長い。残業は終電までというときもある。


誰かの補佐というわけではなく、一人一人にノルマがあって
それを達成しなければならない。
しかもできるだけ速いスピードで。


個人成績表も毎朝配られ、打ち合わせで全員の分が
公開される。


ここで順位のいい人は褒められ、順位の悪い人は
「なぜそうなってしまうのか」という理由を求められる。


けしかけられている感じだ。


これは、一人一人の競争心をあおって効率よくさせる
方法としてはいいやり方なのだろうが、
立場的には違う気がする。



これは、「正社員」に適用すべきことではないか。


派遣社員」と「正社員」の線引きや責任範囲は
仕事によって違うだろうし、一概には言えないとしても。


実際、一緒に働いている派遣の人々はみんなグッタリ
しているし「いつ辞めてやろうか」という勢い。


入れ替わりが激しい。


派遣社員の中でもハードな仕事である気がする。


それを先輩に話したら



「あなたは派遣なんだから、そこまで責任を負う
 必要は無い。

 
 いいところで適度に力を抜かないとつらいよー。


 でも、あなたの場合難しいかもね・・・」と


言われた。



もちろん、ここで言う「派遣なんだから、そこまで
責任を負う必要は無い」というのは

派遣は責任を(まったく)負う必要は無い、
社員は責任を負わなければならない、

ということではない。


社員の負う責任と、派遣社員が負う責任を
きちんと分別してその雇用形態や条件に応じて
変えるべき。


だとすると、いま、私が携わっている仕事は
派遣社員が「社員が負わされているのと同じくらいの」責任を
負っている、ということ。



まぁーねー仕事というのは責任を持って最後まで
やり遂げるものだと思う。



でも「派遣社員」として変えたのは、
「社員(私が経験した「社員」しか分からないけど)という
立場はもうイヤだ」と思ったからだ。



残業も少なくしたかったし、精神的負担も取り除きたかった。


そして「好きなこと=仕事」というのはやめてみて、
ある程度興味があって「自分の生活」や「自分のバランス」と
両立できる範囲の仕事で、というスタンスに変えた。



そう変えて、とてもラクになった。


自分のことを、より見つめられるようになった。


そのようにスタンスを変えてみてまだ1ヶ月くらい
しか経っていないから、しばらく様子を見てみようと
思う。