このストレスフルな東京には、ヨガが必要だ!




日本人の国民性についてすごく言い得ていらっしゃると思ったアヌサラヨガのヤスシ先生、下記のインタビュー。



【ヤスシ先生プロフィール】
日本人唯一のアヌサラヨガ正式認定指導者。
2004年studio yoggyエグゼクティブ・ディレクターに就任。現在も日本とNYを往復しながらフレンド氏の信頼のもと、アヌサラヨガの普及に勤める。


現在NYで生活をしながら、日本〜アメリカと国境を越えて、さまざまな国籍の生徒さんにヨガを教えているヤスシ先生ならではの目線で、ヨガのこと、日本とアメリカの文化の違いなど聞かせていただきました。


(ヨガヨム)
NYといえば、以前私がNYへ行った時、道を歩いていたら地元のおばちゃまに「そのパンツ良いわね、あんたそれどこで買ったのよ?!」と、突然話しかけられたことがあり、それが結構な衝撃でした・・・。
私はそういうアメリカの、壁がないカジュアルな文化が大好きなのですが、そういう場所で暮らすことによって、日本との気持ちの違いはありますか?


(ヤスシ先生)
結構、変わりますよね。
日本の人が素晴らしいのは、決めたれたルールを守る「ちゃんとしている所」だと思うんです、人同士のルールを守るし、だから見知らぬ人に話しかけなかったり(笑)

でも土地の文化によって、気持ちの違いはすごくありますよ、英語という言語(アメリカの文化)が、解放してくれる所もあるし、向こう(NY)にいると活動力というか、自家発電というか力が沸く感じがしたり。

反対にこちらでは、日本の文化が自身を深めてくれる気がしますね、たとえば美に対するセンスとか繊細さは、日本のほうがより高めてくれる感じがします。日本人に生まれてよかったなと思うし、いまその西洋と東洋の良さを両方感じられることは、すごくいいなと思いますね。



(ヨガヨム)
以前、NYから来日されたある先生が、渋谷のスクランブル交差点の雑踏を見て
「このストレスフルな東京には、ヨガが必要だ!」と、仰っていたことがありましたが、
同じ都会でも、NYと日本(東京)でストレスの違いを感じますか?


(ヤスシ先生)
僕も、渋谷の交差点に行って、・・・無理!と、思いましたね(笑)
だから日本の人には、絶対ヨガが必要だなって思います。日本はルールの中に生きていることで、隙間がないですよね、壁がある感じで。そういう中で生きていくのには、鈍感にならなきゃいけない部分があると思ったし、またそれが日本のストレスの原因かなとも思います。


アメリカでも・・・もちろん、あるけれどなんというか、もっと広く見えている感じで、自分でそれに早めに気づいたりする。たとえば、日本にいると社会のシステムの中でルールを守れば、自然と前に行けるけれど、ある日突然パニック障害になったり、健康にも障害が出たり。そうなってからじゃないと気づかない人が多かったりする。

たとえばアメリカでは、「チャレンジが、対=自分」なので、先に進むためのレールは自分で敷かなければいけない。だから独創性や、創造性とか、そういった工夫が効かないと、NYでは暮らしづらい。日本のシステムだと、そういうものがなくても暮らしていける気がします。だからそのなかで、根本的なことに気づかないようにさせる(システム)が日本の社会。反対にそれを気づかせるのがアメリカの社会だと思う。


そういう意味では、日本とアメリカのストレスは違うんじゃないかなと思う。でも、ストレスはどこにいってもありますよね、都会であろうが山奥であろうがストレスの種類は違うれけど。



日本人って気まじめで窮屈さを自分で作り出してるんだろうな。

たまに海外に行くと本当にそう思う。自分の殻の中で悶々としがち。
海外に行くと「人と違っていいんだ。私は私でいいんだ」って思えたりする。

そういう心理的な解放感をこの日本でも存続させて、心身ともに健やかでいたいなーと切に思う。

人生で一番大事なのは、そういうことだ。


ヨガを始めてまだまだだけど精神的にどっか突き抜ける感じ(覚醒すると言うか)が訪れるといいなぁと思う。