DVD『愛人』





愛人/ラマン 最終章 [DVD]

愛人/ラマン 最終章 [DVD]



学生ヤン・アンドレアは、マルグリット・デュラスの小説の虜となり、彼女に5年間手紙を送り続けた。そして彼が手紙を書くのをやめたある日、デュラスから「会いに来て」と記された手紙が届く。早速ヤンは彼女の住んでいるトゥルーヴィルの家を訪ねた。その日からヤンとデュラスとの愛の生活が始まる。デュラスはヤンを一途に独占しようとした。そして、ヤンはデュラスの最後の愛人として16年間を過ごすのだった。

フランスの女性作家、マルグリット・デュラスが有名だということをこのDVDで知った。衝撃を受けた映画『愛人/ラマン』の筆者だったとは…。(いつも『愛人/ラマン』と『ピアノレッスン』のイメージがダブるんだけど)

マルグリット・デュラスを演じるのは彼女と親交もあったジャンヌ・モロー。全盛期のジャンヌ・モローは知らねども、フランスの大女優だということだけは知っている。


40点

「38歳年下の男性を愛人にし…」というスキャンダラスな面よりも2人の感情の交わしあいのほうが緻密に描かれている。(でもたまに表現が途切れ途切れでもったいない部分も)

この映画が初めての主演だというヤン・アンドレア役の男優さん。ヒゲが濃いよ…青いよ…。最初ちょっとキモいよ…なんていう突っ込みをもろともせず、マルグリット・デュラスを見つめる眼差しは恥ずかしくなるほど優しい。
>彼のインタビューはこちら


マルグリット・デュラスの「書く」ことへの情熱と執念を思い知らされる映画。そして彼女の才能を一番近くで感じ、尊敬した彼の情熱も。普通ではない。普通ではない女性だから彼は愛した。若さではない女性のひとつの魅力となりうる才能。すごい。