DVD『激突!』〜いい脚本と臨場感あふれる撮影が秀逸







スピルバーグ監督の原点、伝説となったサスペンスの傑作!】
☆殺人トラックに追われる恐怖!命を懸けたハイウェイのデッドヒート!!

商談に向かうため、ハイウェイで乗用車を走らせていた男(デニス・ウィーヴァー)。彼は、前をゆっくりと走っていた古びたトラックを追い越すが、そのトラックは怒ったように彼の車を抜き返す。
先を急ぐ男は、トラックが「先に行け」という合図を送ってきたのを見て再び追い越そうとするが、今度は対向車と正面衝突しそうになる。
トラックの悪意に気づいた男は愕然とするが、それは恐怖の始まりにすぎなかった。トラックは執拗に男の車をつけ狙い、獰猛な怪物のように男を殺そうと迫ってくる・・・!

弱冠25歳のスピルバーグ監督が、姿の見えないトラック運転手に命を狙われるドライバーの恐怖を緊迫感あふれる見事な演出で描き切ったTVムービー。海外でも再編集版が劇場公開され彼の才能が注目されるきっかけとなったサスペンスの傑作である。


期待以上に良かった! 85点


原題“Duel”
1971年、アメリカ映画。スティーブン・スピルバーグ監督の出世作リチャード・マシスンの短編小説を原作者自身が脚本化。テレビ映画(ABCCのね)として作られたが高い評価を受け、日本では劇場公開された。



スティーブン・スピルバーグ監督の出世作と聞いて納得。今から30年以上も前のレトロな画質なんだけど、ストーリーといい迫力あるカメラワークといい秀逸。カメラワークと言えば、最初のっけから車の前の下部につけられたローアングルが本当に道路を走っているようでワクワクさせた。

彼はさまざまな素材をエンターテイメント化させるセンスを若いうちから持ち合わせていたんだなぁ。

設定では、トラックを「さまざまな州で同じような悪さをしてきた」トラックとし、そのために全部にさまざまな州のナンバープレートをつけるなんておもしろい。


そいでまた、 原題“Duel”のポスターデザインがカッコイイの!

リアルタイムで生きていたら劇場で観たかった。