久々な心もち





今日は、「精神的に」キタ。



疲れたなー。



それは、
迫ってきたことがあるから。

それによって
一人ひとりがどのように
感じているのかしら
と思ってしまうから。


そして、
デザイン会社から上がってきた
修正が
あまりにも「…」だったから。



そして、
朝からストッキングが伝線
したから。



そして、
髪型がイマイチだから。



そして、
情報が多すぎて分からなくなったから。
(自分が何を基準に選ぶのか分からなく。)



そして、
ランチに行った同期と話して
なんだかぎこちない自分がいたから。



そして、
誰かのことを、
うらやましい、と思った自分がいたから。



今日は
いつもと違って
あらゆることをネガティブに
考えてしまうことが多かった。



それも
口に出さなければいいし、
こういうふうに書かなければいい。



でも、
排出することは想像以上に
自分を癒してくれると思うので
カタカタ書く。


(それにてもやっぱりIBMのノートは
 打ちやすい。固めのキータッチが大好き)



帰りに寄った
無印良品にも、疲れている自分、
ということは
相当おかしい。


うん、今日は。


無印良品のメガネに
あまり良いものがなくて、
ちょっとガックリ。


乳液の
保湿力がやっぱりお値段程度で、
ちょっとガックリ。



もう無印の洋服を
買うということがなくなって、
いいのだけど、
ちょっとガックリ。



クチコミで評判になっていて
「次に無印に行ったとき必ず買おう!」と
思っていたお菓子、
それが何であったか忘れてしまって、
ちょっとガックリ。



以前は1つ欲しかった
「公園の時計」の腕時計に
ぜんぜん魅力を感じなくなって、
ちょっとガックリ。



コスメポーチ(900円)
の取っ手が、少し、少しだけ太くて
買う気になれなかったこと。



昔から愛用していた
3足組の天竺ソックスが
廃盤になってしまったこと。



「ハチミツワイン」を買いたかったけれど
重いのでやめたこと。


・・・
そんな、無印じかん。



無印を出て
立ち寄った大手電気量販店。

イヤホンかヘッドホンが欲しいな
と思っている昨今。
(何がいいですかねー?)



展示はしてあるだけで
視聴はできない状態だなんて…
ツカエネエエエエエエーー!!!



しくしく。



高価でハイスペックなヘッドホン
の良さを
誰か教えてください。



駅に向かいながら、
この都心の
会社帰りの人たちがあふれる道が
もう
イヤだ、田舎にぶっ飛んでいきたい、
そんなことを思った。


ホームに
人が「微妙に」いっぱいで、
やっぱり
電車は満員で座れなくて。



電車で
おじさんのコートのすえた臭い、
タバコのヤニの臭い、
すべてが鼻にツンツきて、
もう、つらかった。



そんな
キリキリしていて
自分でも「おかしいな〜」と
思っていたその電車内で、
ある人が
私をほっこりさせてくれた。



それは、
私の斜め前に座っていた
おじいさん(70歳前後)。



電車内は
「それなりに」お金をかけて装う
社会人が多い中、
そのおじいさんは、とても質素な暮らしを
されてるんだな、ということが伝わるような
身なりをされていた。


それが、
とてもすがすがしく見えた。


おじいさんは
使い込まれたナイロンの、ボロボロのバッグから
あるものを取り出した。



それは、どうも
買ったばかりの手帳のようだった。


手の中にすっぽり納まる
小さな、おじさん向けの
黒い手帳。



そのときの
おじいさんの表情が、
私を
とても幸せにした。




おじいさんは
口角をキュっと上げて
その手帳を手に入れたことを誇らしげに、
満足そうに、見ていた。



とても
温かい空気を感じた。




私は
それからそのおじいさんが気になって
失礼なのだけど、
ちょくちょく観察してしまった。



おじいさんは
しばらく新しい手帳をめくったり
読んだりしていらっしゃった。




首もとには
若い人はとうていしないであろう
ブラウン地に何か模様のついた
ネクタイをされていた。




おじいさんの手帳は、
来年からのおじいさんと、
ずっと一緒にいるんだろう。



「〜〜〜のブランドの〜〜」
ではない、本屋さんで売っているその
手帳は
私にはとても高価で特別なものに
見えた。




なぜ
そのおじいさんに
気持ちが引き寄せられたのか
分からない。


(まあ、そもそも私はある一定の
 年齢を超えたご老人に「弱い」って
 いうのはあります…)





私は
今日、おかしかったんだろう。
いろんな意味で。



そういうときこそ、
ちょっとした「素朴」で「つつましい」
ことが
私の心に嵐のように襲ってきて、
感動に近い空気で包む。



それは
たまに、あることだ。




なかなか
誰かと共有することはできない
そんな感覚だ。



「ああ、あの人なら『お前らしいな』と
 笑うんだろうな」
と思ったりもするのは
悲しいことでも、せつないことでもない。




明日だけ、
がんばろ。