プレミア試写会『悪夢探偵』〜けちょんけちょんに言います〜





塚本晋也監督の最新作『悪夢探偵』のワンナイトプレミア試写会に行ってきた。
これ、ぴあで先行発売・3150円の入場料をとる、という有料試写会。

私は松田龍平安藤正信の舞台挨拶があることがメインで思わず購入してしまう。フジファブリックのミニライブ、しかも映画上映もついてるなんてまぁ行ってもいいかなーなんて。

そうしたら1階の5列目の素晴らしい席が取れてしまい少しテンションあがる。


渋谷公会堂、現「C.C.LEMONホール」になってから行くのは初めて。「CCレモンって…」と誰しもが笑ったに違いないその会場名。でも仕方ないんですよ、渋谷区の財源でアレを改装して維持していくのは無理があったんですからそこのとこ分かってあげればシーシーレモンホールっていうお名前も許せるのですよ。ただ「シブコウ」っていう呼び名がなくなったのはちょっと寂しい。(きっといつまでもそう呼んでしまうけれど)


会場は思っていたより席がいっぱいあって「まああー5列目なんて本当にすっごく前だ!」と嬉しくなる。



最初はフジファブの演奏から。
フジファブって、ごめんなさい、アナログフィッシュとかあのへんと名前だけで混同してしまう。
でも結構好き。
和風&日本語ロック&ちょっとおセンチひねくれ。
Voの志村くん、「志村王子」と名づけよう。キミは志村王子だ。

関係ないけれど志村くんを見ていると昔の彼氏を思い出す。細身で黒髪&ボブっぽいサラサラへあー。
あー、似ている本当に似ている。私より髪がサラサラだなんてどういうことよーと思いながら洗い立ての髪に顔をうずめていた若かりし頃の私。ああ、懐かしい、甘酸っぱいよ。


それは置いておいて。
フジファブ、そりゃメジャー会社も契約するよなぁ。志村が堂々としすぎ。
そしてあの安定した抑揚のない声は、魅力。まるでギター慣れしていないかのようなカクカクとしたギターの弾き方もあれはあれで魅力的。

フジファブ3曲くらいやって退場。



司会者さんが場をつなぎながら(楽器などがハケるまでの時間稼ぎ)話すのだけど、その間に出てきたハケさせるローディーならぬスタッフの多さにビックリ!だって20人くらいのスタッフが一斉に出てきてフジファブの楽器類を片付けていくのです。普通バンドのライブだと2・3人でゆーーくり(やっているように見える)片付けていくもの。

それが20人だなんて!おかげさまで多分ふつうの5倍以上早く楽器がハケたと思う。
ふわ〜、企画運営の人、いい段取りだわ〜と感心しながらフジファブ専門じゃないこの日のためだけのスタッフを見ていた。



松田龍平、hitomi(どうなんだろう)、安藤正信、塚本監督、の順で登場。

松田龍平=うわ!細っ〜!ヤセすぎってくらい。そして思っていた以上に背が高い(180はある)
hitomi=振袖がかわいい。背が高い(170以上あるよね)
安藤正信=やっぱり好きだ…。画面で見るそのまんま。でもあの金髪メッシュの髪に韓流スターを思い出す。
塚本監督=小さくてかわいい人。言動がおもしろくて◎。47歳なんだね。

インタビューでそれぞれがしゃべるのだけど、あまり映画に関する核心をついた話にならず物足りず。(司会者の力量不足なのか、4人が盛り上げなかっただけなのか)

安藤くんがソワソワしているところと、松田龍平の細すぎる脚をずっと見るしかなかった。


そして「悪魔祓いの儀式」ということで新宿の神社の神主さまと祭壇が登場!あはー、これいいな。厄払いいくらでもしたいのでゼヒゼヒ!という感じ。


次は「鏡開き」。わははは。これって配給会社が考えるんだよね〜企画書があって企画会議が行われて…そういう会議、出てみたい。


そしてやっと『悪夢探偵』の上映。







が!!!!!! ハッキリ言ってこの映画、駄作だと思います。(ごめんなさい)


まず脚本が弱い。「夢のなかに入ることのできる能力がある男」という発想はとてもおもしろい。
でもその男の背景(トラウマ)の描き方が足りないし、彼の人物像もいまいちハッキリしない。
どうせなら「とことん変人」にしてほしかった。



そしてhitomiの演技…。ああ…orz…。


ずーっと、hitomiのニキビとクレーターなお肌が気になって仕方がなかったですよ…
「この日だけ調子悪かったのかな?」と思いきや、画面に出てくる全てのカットで毛穴がパカっと開きブツブツができ、眉間には白ニキビまで…。

(そうhitomiって昔から、「ニキビできやすい体質の芸能人」として、持田香織長瀬智也とともに私のランキングに入っているのです)
すみません!私が言えたことではないのですが。ほんっとーにスミマセン。そのへんは自分を棚に上げて。。。

でもメイクで相当隠してもあの肌、という芸能人は昨今なかなかいないと思われまして。

んーとはいえ、ジム通いが大好きなhitomiの脚はとーっても美しい!きれい!膝上20センチの超ミニ(気になった、あえての20センチ)もバッチリ。今回のhitomiの役割は、この脚だったように思う。


…まとまらない。。


この映画、「アクションホラー」ということなのだけどアクションにしてもホラーにしても陳腐で安っぽいものに見えてしまった。(海外の映画にはその点で優秀なものが多いことを再確認)



塚本監督は
「この映画で一番伝えたいのは『愛』」 と言っていた。


…なるほど、分かる。松田龍平演じる男も愛に飢え、愛を求めているということをコドモのころの回想シーンで描こうとする。塚本監督演じる「0」の回想でもそれを狙っているのだろう。

けれど、その描き方が薄くて足りず方向性がブレているから観ている側に「愛を求める」「愛とは?」というところが伝わってこない。


効果音がキーキー、ギャーギャーいって怖がらせる&松田龍平のシリアスなたたずまい&夢に入っていける人間、というこの3点で構成されている「そんなにいい?」という映画。

私は劇場で観ることによって、C級映画もB級に格上げにしてしまう傾向があるのだけど、今回の『悪夢探偵』は…。ごめんなさい、でした。。。。。


いい映画、観たい。とても。

反動で。