『ルナシー』@イメージフォーラム




チェコの鬼才・ヤン・シュヴァンクマイエル監督の『ルナシー
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悦楽共犯者』の鬼才が精神病棟を舞台に繰り広げる哲学的ホラーは、我々の足元を揺るがす超問題作


ベルロは悪夢にうなされていた。幾度も見るのは、男たちに、無理やり精神病院の拘束服を着せられる場面。精神病院で死んだ母の葬儀を終えたばかりの彼には、自分も精神病院に送られるという恐怖が付きまとっていたのだ。居合わせた宿で、そんなベルロの姿を目撃した侯爵が城へと招く。そこではおぞましい乱交が行われていた。逃げようとするも、侯爵によって、恐怖の克服には実体験が必要だと精神病院に連れて行かれてしまうベルロ。そして、13階段の治療法を知ることになる。

ファウスト』『悦楽共犯者』などで知られるチェコの鬼才、ヤン・シュヴァイクマイエルが放つ待望の最新作。オリジナルのストーリーに、エドガー・アラン・ポーの小説のアイデアを盛り込み、30年の構想を経ての完成である。学者や作家、ミュージシャン、デザイナーなどさまざまな才能から広い支持を受けるシュヴァイクマイエルが新たに開く禁断の扉は、哲学的な匂いを漂わせるホラー。悦楽主義について語る公爵は、サド侯爵に影響を受けているという。ベルロが足を踏み入れる世界は、狂気なのか、それとも? “真の自由を獲得したければ、個人的に反逆する以外にない”と語るシュヴァンクマイエルの、挑発的な世界は、腹にズシンと来る問題作だ。



朝イチ11時から気合を入れて観にいったのに…

【わたし的点数】 ★☆☆☆☆

ストーリーについて、ファンタジーであるといってしまえばもうそれで事足りしてしまうのだけど。
とにかく「ワケが分からない」。
現実世界と、虚構の世界。

特に伯爵の奇行や馬車のくだりは、その意味がどうにも位置づけられない気持ち悪さが残る。


精神病院の「悲惨さ」も「たいしたものでは」なく、説得力に欠ける。


頻繁に挿入される臓物の画はスリリングである意味スタイリッシュといえるかもしれないけれど、それだけ。


この映画には「哲学」があるというけれど、わたしにはその「哲学」が難しすぎるのか何なのか、理解に苦しんだ。
終わり。

http://www32.ocn.ne.jp/~rencom/New/jan/Lunacy.html