ひるず系 最終面接




ひるず系、と書いたのは、最終面接をしてくれた役員さんがそんな感じだったからだ。




30代中盤、きちんとしたスーツに新しいネクタイ。
奥様(指輪あり)はきっと美人でヴィトンとか持ってるんだわ
そして外車乗ってますという感じのあれです。(って何)


ガラスのような目で審査される緊張感。


やっぱり1次面接の緊張感とは違う。

1次面接は現場レベルの面接官なので、具体的なことや現場での発案で
割と盛り上がることができる。
フランクに話ができる。




でも役員レベルになると、経営視点でモノも人も見られるので
私の妄想企画話も、鼻でフンという感じだ。


ということで
最終面接は厳しいなあと思う。



しゃべらないといけないし、そのタイミングや話し方、内容も
考えるので
終わると
魂を抜かれたかのようにグッタリ・・・・・・・・・


グーーーーーッタリ…


■■


ビルの光、ネオン、看板を見ながら
飲みに行く人々とすれ違いながら。



私はどこに向かうかなー
と思った。




周りにいる営業さんのことを思い出した。



彼らはこういう風にスーツで街に出て
歩き回っているんだなあ。



「ひとり」だなぁ。




常に何かを結びつけて考えていないと
いけない・強い、人間としての人間。


ひとりの、人間。






かなりよく履いたヒールの靴は
やっぱり、痛い。


カツカツカツ、と黒いコンクリート
響く。


脊髄に、響く。


硬い。




私は、まだ、やれますか?





仕事とか転職活動ってことじゃなくてさ。