はっする的




初めてプロレスをみました(なぜか丁寧語)。ハッスル。(ありがとうございました!)
これで経験という名の生きている価値が増えたわけなのですが。

東京ドームホテルのすぐそばを通りながら、この間会社が開催したセミナーのことを思い出す。


後楽園ホールのすぐ脇がJRAっていうのが。わわわわわ。おじさんと競馬新聞と馬券とタバコ。


近くの露店で売っていた大判焼が良かった。
ちなみに、私の地元では大判焼のことを「夫婦まんじゅう」と呼んでた。母の知り合いが焼いていた。

「●●さんちのフウフマンジュウを買いに行こっか」っていう母の言葉が好きだった。「夫婦まんじゅう」をずっと「フウフマンジュウ」というよく分からない名前だと思っていた私にはその「フウフ」っていう柔らかい響きがとても心地よかった。

そして、その夫婦まんじゅうは80円という涙の出そうなお値段で、茶色の薄い(&安い)簡素な袋に大雑把に入れられていた。そして蒸気でその袋がふにゃふにゃになるのだ。あのにおい。

なんでか、今、思い出した。


話を戻して。

会場ではとってもいい席でよーーーく見えた。

必要以上に盛り上がってしまった素人のわたし。
ワザとか全然分からないのだけど、ラッキーなことに(?)すぐ後ろの席の男子がかなりのマニアらしく、大声で解説(私にとっては)をしてくれたので良かった。


もう、彼、かなり良かったです。

「うおおおおおおー!キターーーー!(あえて半角で)」
小川直也(身長は)190いくつだよ、さすがでっけーなぁ!」
「さすがだよなぁー!(ある選手をさして)あのちょっとブサイクなとこがすんげー好きなんだよなぁ」
「おいおいおおいおい!見ちゃったよー!」
「(ブッチャーを見て)うああああああ!俺、伝説見ちゃったよー!やべえええよーーーーー!
これ、●●に報告するしかねぇなぁーーー!!!ひええええーーー!」

後ろを振り返って「色々教えてください!」って言っちゃいそうだった。


彼ね、テンションが高すぎるくらい高くて、私はなんだか心が温かくなりましたよ。


「へぇ〜そうなんだ!」と知識を得ると共に、ああいうふうに「何かを熱狂的に好き」っていうパワーと情熱が良いな、と思った。微笑ましいよ。>COLDPLAYのライブで感動で大泣きしていた男子に対しても思ったのだけど。


「熱狂」という名の「純粋さ」。 澄んでいるから、熱くなれるのだと思う。

私はそういうの、大好きです。

私にもそういう場所とモノとコトはあるなぁ、だから、分かる。
>でも今は封印しているけど。せざるを得ないからか。


私は必要以上に「関わっているスタッフさん」が気になってしまった。

リアルタイムでカメラを回すカメラマン(動きが細かいんだよナァ)、そのコードを持って素早く動くアシスタント(?)さん。
リングの「ここぞ」という場面で一斉に近寄りカメラを向けるカメラマンさんたち。(身体のくねり具合も良い)


選手の動きに合わせてハシゴ(?)を移動させるリング脇の人。リングにこぼれた粉を暗転になったとたん急いで拭くスタッフさん。

この「ハレ」の場を支えて作り上げている人たちはもっともっといるのだろうけれど、その支えっぷりを想像してちょっぴり感動。


演出をしかけている人たちの「お仕事」によって、お客さんは知らず知らずのウチに世界に引き込まれていくのだろうなぁと思った。うんうん。


体験を、ありがとうございました。